在宅だと荷造りが終わらない主な原因

家にいる時間が長いのに荷造りが進まないのは、段ボールを詰めても翌日にはまた使うものが出てくるからです。在宅中心の生活では、生活の場と仕事の場と荷造りの場がすべて同じ部屋に重なります。

「時間はあるのに進まない」状態には、在宅ならではの理由があります。原因を知っておくと、残り日数に応じてどこを割り切るかを決めやすくなります。

生活と作業の場所が同じで区切りがつかない

ワンルームや1Kで在宅勤務をしている場合、部屋の半分を段ボールで埋めると仕事や食事に支障が出ます。そのため詰めた箱を開け直したり、詰める作業自体を先延ばしにしたりしやすくなります。

通勤がある人は「帰宅後の1時間」と作業時間が自然に区切られますが、在宅では始まりと終わりの合図がありません。結果として、1日中なんとなく荷造りを気にしながら、実際にはほとんど進んでいないという状況になりがちです。

仕事道具と日用品を最後まで使い続ける

パソコン、モニター、書類、充電器類など、仕事道具は引越しの直前まで手放せません。加えて自炊をしていれば食器や調理器具、家で過ごす服も毎日使うため、「最後に詰めるもの」の量が通勤中心の人より多くなります。

この「最後に残る荷物」の量を見誤ると、前日や当日朝に詰める作業が一気に膨らみます。在宅の人が終わらなくなる一番の原因はここにあると考えてよいでしょう。

いつでもできると思って後回しにしやすい

家にいる時間が長いと、「今日は仕事が終わってからやろう」「週末にまとめてやろう」と予定を先送りしやすくなります。締め切りが見えにくいため、気づいたときには残り数日になっているケースが少なくありません。

残り日数別の対処法

荷造りが終わらないと感じたら、まず残り日数を確認し、その時点でできることに絞るのが近道です。一般的に、搬出時に梱包が終わっていない荷物は運んでもらえなかったり、作業時間が延びて追加の費用がかかったりする場合があるとされています。

以下は、残り日数ごとに優先したい動き方をまとめたものです。

残り日数 優先すること
1週間前 捨てるものを決め切る。1日の作業時間を固定する
2〜3日前 引越し会社に状況を伝える。仕分けより「詰めること」を優先する
前日の夜 大型家具・家電の準備を先に終える。細かいものは箱にまとめて入れる

どの段階でも共通するのは、「完璧に仕分けること」を目標にしないことです。新居での荷解きが多少大変になっても、搬出に間に合わせることを最優先にします。

1週間前に終わりが見えないとき

1週間前の時点であれば、まだ持っていくものを減らす余地があります。1年以上使っていない服や本、予備の日用品は、詰める前に処分や売却を決めてしまうほうが全体の作業量を減らせます。

あわせて、在宅勤務の人は「毎日この時間は荷造り」と作業時間を固定するのが効果的です。昼休みの30分と終業後の1時間のように、仕事と同じ感覚で予定に入れておくと先送りを防げます。

2〜3日前に半分以上残っているとき

この段階では、自力だけで終わらせる前提を一度外して考えます。まず引越し会社に連絡し、荷造りが終わっていない状況を伝えましょう。会社によっては荷造りの手伝いをオプションとして用意している場合があり、早めに伝えるほど対応してもらえる可能性が高くなります。

自分で詰める分については、部屋ごとや用途ごとの仕分けにこだわらず、「同じ場所にあったものを同じ箱に入れる」だけで十分です。箱の側面に置いてあった場所だけ書いておけば、新居で探すときの手がかりになります。

前日の夜に終わらないとき

前日の夜に残っている場合は、大型の家具や家電の準備を最優先にします。冷蔵庫の電源を抜いて水受けを空にする、洗濯機の水抜きをするといった作業は、当日の朝では間に合わないことがあるためです。

細かい荷物は分類せずに箱へ入れ、どうしても詰め切れない分は後日宅配便で送る方法もあります。ただし貴重品や仕事で使う機器は、他の荷物と混ざらないよう先に手元のバッグへ分けておきましょう。

在宅勤務の人が仕事道具を詰めるタイミング

仕事道具は「最終営業日の業務終了後」にまとめて詰めるのが基本です。そのうえで、引越しの前後1〜2日は休みを取るか、パソコン1台で済む仕事量に調整しておくと、荷造りと仕事がぶつかりにくくなります。

仕事道具を一度に詰めようとすると量が多くなるため、使う頻度で分けて段階的に詰めていくと負担を減らせます。目安は次の通りです。

時期 詰めるもの
1週間前 予備のケーブル、使っていない周辺機器、過去の資料
2〜3日前 サブモニター、プリンター、デスク周りの小物
前日の業務終了後 メインのパソコン、キーボード、マウス、充電器

ノートパソコンや業務用の端末、書類は、段ボールに入れずに自分のバッグで持ち運ぶほうが安心です。会社から貸与されている機器がある場合は、運搬時の扱いについて社内の規定を事前に確認しておくとよいでしょう。

デスクと椅子は解体の手間も見込む

組み立て式のデスクやオフィスチェアは、解体に想定以上の時間がかかることがあります。解体が必要かどうかは引越し会社の見積もり時に確認し、自分で解体する場合は前日の夕方までに済ませておくと安心です。

人の手を借りるときに確認しておきたいこと

荷造りが間に合わない場合、引越し会社の荷造りオプションや家族・友人の手を借りるのが現実的な選択肢です。ただし、他人に任せる範囲は自分で決めておく必要があります。

引越し会社の荷造りオプションを使う場合

荷造りのオプションは、会社やプランによって対象となる範囲や料金が異なります。依頼する前に、次のような点を確認しておくと当日の食い違いを防げます。

  • どの部屋、どの荷物まで詰めてもらえるか
  • 追加で依頼できる期限はいつか
  • 作業スタッフの人数や、女性スタッフの指定ができるか

特に一人暮らしの女性の場合、下着や衣類、洗面用品など他人に触れてほしくない荷物は、スタッフが来る前に自分で詰め終えておくのがおすすめです。任せる荷物と自分で詰める荷物を分けておけば、依頼する範囲も明確になります。

家族や友人に頼む場合の分担

家族や友人に手伝ってもらう場合は、「本と食器をお願い」のように担当する荷物を決めて頼むと効率が上がります。何を詰めるかの判断を任せると、確認のたびに手が止まり、かえって時間がかかることがあるためです。

まとめ

在宅中心の生活で荷造りが終わらないのは、生活と仕事の道具を最後まで使い続けることが大きな原因です。作業時間を仕事と同じように固定し、仕事道具は使う頻度で分けて段階的に詰めていくと、前日に作業が集中するのを防げます。

残り日数が少ない場合は、仕分けより搬出に間に合わせることを優先し、早めに引越し会社へ相談しましょう。荷造りのオプションや女性スタッフの対応など、会社ごとに公式に明記している内容は異なります。依頼先を検討する際は清潔スペックで比較するも参考にしてください。